Mirage of Fantasy

ぼんやり頑張る高校生のブログ

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「あれっ・・・意外と普通だ。」


失礼かも知れないけど、そんな感想。
だって階段からアレだったから・・・もっとユニークな部屋を想像してたのに。


「そうだよね。私も最初はそう思ったよ。
  でも、慣れちゃえば平気。
  階段のユニークな家だなぁ程度にしか感じないの。」


酷い会話だね、なんて。
由紀と笑いながら、青葉くんの部屋を見渡す。
階段と全然違う。
とっても整理整頓されている、清潔な部屋。


「変な実弥ちゃん。
  男の子の部屋に見とれる子、私、初めてみたよ。」

「だ、だって階段と違いすぎて・・・。」


そこまで言うと、二人で目を見合わせて大笑い。
口を押さえてはいるけど堪えきれなくて。


「・・・人の家に来た途端に笑い出すって何なの?」


怒られちゃった。
でも仕方がないよ。綺麗すぎて変だもん!


「階段との落差に驚いたんでしょ。
  四条も最初来たときはそうだったさ。
  此処の部屋は父さんも入ってくるから綺麗にしてるだけ。」


お父さんのために?・・・どういうことだろ。


「滅多に帰ってこないけどね。
  急に来たと思ったらドアを開けて・・・デリカシーの欠片もない。
  だから整理整頓してるんだよ。
  母さんは入ってこないから良いんだけどさ。」


ますます分からない・・・。
お部屋に人形があっても、青葉くんが作った奴なら問題ないと思うけど・・・。


「そうそう。青葉くん、用事ってなぁに?」


謎が残ったままだけど、この際しょうがない。
だって青葉くんがわたしを聞きたかったし・・・。
・・・でも、わたしは別に呼ばれてないんだよね。


「あぁ、ちょっと見せたい物があってさ。
  取りに行ってくる・・・飲み物とかお菓子は御自由に。」


あ、ありがとうございます。
青葉くんのお母さんが置いていってくれたのかなぁ。
美味しそうなマフィン。
焼きたてなのか、熱々だよ。
でも美味しい!舌が蕩けちゃいそう・・・!


「ふふ。実弥ちゃんったら、子供みたい。
  でも美味しいね。青葉くんのお母さんってお料理上手だなぁ。」

「わたしは未だ子供なんですぅ~!」

「でも、高校二年生でしょ?
  そろそろ大人っぽくなっても可笑しくない頃だと思うよ。」

「わたしはこのままが一番だよっ。」


そう。このままで良い。
別段と可愛くもないけど、不細工とも言われない。
普通で良い。だってわたし、普通の人間だもん。


「ふふ。私もナチュラルな実弥ちゃんの方が好きだよ。」


あ、由紀が笑ってる・・・。
どうしてかな。あの時の由紀を思い出しちゃう。
ホントに怖かった由紀。
今はその面影がすっかり無い。いつもの由紀。
でも、何かに引っかかるの。


「もう、実弥ちゃんったら直ぐに考え込むよね。
  ・・・あれ?青葉くん、それなぁに?」


えへへ、なんて笑っていたら青葉くんが帰ってきた。
手には大きい二つの箱。


「これが君達に見せたい物。その為に来て貰ったんだ。」


何だろう。今、この現場にわたしがいても良いの?
不安が募る。さっきまで平気だったのに、胸の動きが速い。
わたしはただ、ジッと見るしかなかった。
青葉くんが箱の蓋を開ける瞬間を、見届けるしか。
 












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